●2013年9月21日
 日本心理学会第77回大会時の総会に合わせて,青野篤子会員による第4回「語り継ぐ~私と心理学~」を開催。教育研究の個人史とジェンダー研究会の歴史とを重ね合わせてフェミニスト心理学の意義を訴えた。
 
-----------発表内容--------------
  私が心理学を学び始めた1970年代はフェミニズム(ウィメンズ・リブ)が高まった時代でもあり,心理学には批判的・懐疑的にならざるを得ませんでした。パーソナル・スペースの実験で卒論と修論を書きましたが,どうして性差があるのだろうと疑問が残ったままでした。社会人として博士課程に入学し,その疑問を追求し,最終的に,性差は地位の差なのだということを博士論文に書きました。心理学を教える立場としては心理学が母性神話に彩られ,世の中の母性神話を再生産していることにいらだちを覚えながら,そういった類の論文も書きました。ジェンダーの研究者も増えてきて,2002年に仲間を募ってジェンダー研究会を立ち上げ(大先輩の柏木先生や高橋先生の後押しのおかげ),日本心理学会に「ジェンダー・フェミニズム」(その後「ジェンダー」と改称)の発表部門をつくってもらいました。研究会の活動はホームページでご覧いただけます。みなさんのご支援があればこそです。私が語り継ぎたいことは,「ジェンダー」は視点ではなく実体としてある「問題」であり,それを「フェミニスト」的に研究していこうではありませんか?ということです。
 
●2012年9月
 日本心理学会第76回大会時の総会に合わせて,伊藤裕子会員による第3回「語り継ぐ~私と心理学~」を開催。
●2011年9月
 日本心理学会第75回大会時の総会に合わせて,柏木惠子会員による第2回「語り継ぐ~私と心理学~」を開催。
●2010年9月
 日本心理学会74回大会時の総会に合わせて,第1回「語り継ぐ~私と心理学」企画として湯川隆子会員と福富 護会員の対談を開催。